自然栽培とは

投稿者 たむら農園 2009年11月4日水曜日

↑近所の方と一緒に収穫しました

有機栽培は皆さんもご存じの通り、農薬や化学肥料を使わないず安全な食べ物と思われている方が多いと思います。
ですが、トップページでもちょっと記述したとおり、有機栽培は全く農薬を使わない栽培方法ではないのです。
一応、行政などが研究を行い安全であると認定された農薬で使用量の基準もあるのですが、使わないに超したことはありません。
そして、一部では有機栽培の野菜でも食べられない人がいます。
こういう人たちでも食べられるかもしれないと言われているのが、有機農薬や有機肥料も一切使わない自然栽培による野菜です。
肥料をやらずに本当に野菜が出来るのかそれも疑問でしたが、自然栽培の畑を見学、勉強をしてきました。
もちろん、有機栽培の野菜も農薬や化学肥料を使っていないため、安全な野菜といえると思いますが、体にやさしく安心できる野菜を作り、必要としてる人に提供したいという思いから、只今有機栽培から自然栽培へ転換中です。
本物の野菜なら腐らない。健康な野菜なら腐らずに枯れていくことを見て、本当の意味の“体にやさしい野菜”を実感しています。
自然の力を十分に宿した野菜こそ、体にやさしく安心できる野菜と言えるのではないでしょうか。
農薬、肥料(化学,有機)を一切使わずに「太陽と土と野菜の力」のみで育てる栽培方法。
肥料を与えられた野菜(有機栽培など)は、野菜本来の力を発揮することなく肥料に頼る部分が大きくなってしまいます。
ですが、肥料を与えられなかった野菜(自然栽培)は野菜の持っている力を存分に発揮して強く育ちます。
野菜は腐るものと思われがちですが、自然界を見て見るとどうでしょう?
山へ行くと、落ち葉などは腐ったりはしていませんよね?
通常、植物は腐敗せずに枯れて、土に分解されていきます。
ですが、買ってきた野菜などは枯れることなく腐ってしまいます。
どこか、おかしいと思いませんか?
これは野菜本来の力が引き出されていないことが原因ではないかと思われています。そうして生まれたのが自然栽培です。
自然栽培で作られた野菜は時間がたてば枯れますが、腐ることはありません。
自然栽培を行うには、まず土です。
今まで肥料を使っていた土はたくさんの養分を含んでいるため、肥料を与えずに数年間かけて自然栽培に適した土にしていきます。
そして、次は?種です。今まで肥料をたくさん与えられきてた土地から取れた種は、野菜本来の力を発揮できない遺伝子が組み込まれてしまっているため、原種に近いものを使い土と同じで数年間かけて強い品種に育てていきます。

0 コメント

コメントを投稿

たむら農園 収穫スケジュール

About Me

自分の写真
たむら農園
昭和42年生まれ
栃木県足利市出身
妻と3人の子ども、いろんな生き物と同居 食と環境に目覚め、曲がったことが大嫌い
詳細プロフィールを表示

たむら農園について

たむら農園は1998年に我が子のアトピー性皮膚炎をきっかけで始まりました。
アレルギーは食べ物だけで起こるわけではなく、ダニやハウスダストなど生活環境にも影響を受けます。
ダニやハウスダストを極力取り除き掃除することも大事ですが、食べ物は体の中に直接入り体を形成する物です。
これこそとても大事ではないかと考えました。
と言っても、全ての食べ物を自分で作ることは不可能ですので、その中でも主食ともなるお米、そして野菜に重点を置こうと思いました。
その思いを元に、31歳の時に花市場での9年間のサラリーマン生活をやめ、奥さんと子供1人の家族3人で帰農志塾を訪ね1年半の研修で有機農業を学び、現在住んでいる太田市で新規就農しました。
最初の3年間は夫婦2人で、50種類ほどの露地野菜を栽培しセットの宅配をしていました。
子宝に恵まれ2人目の子を妊娠したことで仕事のバランスが崩れたこともあり、一度すべてをリセットし有機農業を見直ことにしました。
有機栽培の作物が安全な物として食べられていますが、自分で作物を作ってみて不思議に思うことがありました。

それは有機栽培でも一部の農薬を使えることです。これはJAS規格によるもので、商品に有機栽培と記載するためにはこの規格をクリアしなくてはなりません。
規格をクリアするにはかなり厳しい検査もありますが、一部の農薬は使用量の基準もあるとはいえ使えるのです。

そんな考えを巡らせている時に自然栽培と出会いました。
一切の肥料を使わず栽培する作物・野菜は本来腐らずに枯れていく・野菜本来の力を引き出す
目からウロコがポロポロ落ちるほど感動しました。
妻には反対されましたが、自然栽培への未来を感じ有機栽培から自然栽培に一気に転換しました。

そして現在まだ勉強・研究している部分もありますが、自然栽培で作った「体にやさしい野菜」を家族を始め、たくさんの方に食べていただければと思います。

農家の嫁 summie